ICレコーダーのデータを復旧する方法には何があるでしょうか?

まず、メーカーに問い合わせるという手があります。
ICレコーダーを作ったところなのですから、内部構造等とても詳しいはずですよね。
でも、メーカーでは通常はデータ復旧してくれません。
少し冷たいように感じるかもしれませんが、法務面、コスト面を考えれば無理も無いですよね。
もしデータのことまでメーカーが責を負うのであれば、一般ユーザーが買えない価格になってしまいます。

さて、ICレコーダーのデータを復旧する方法をネットで調べると、さまざまな情報が出てきます。
故意では無いと思いますが、明らかに見当外れなことが書かれているものも散見され、あまり信じすぎるのも考え物です。
中には信じて実行したらデータ復旧できなくなると考えられるものもありますので…。
こればかりは経験のある技術者でないと判断が難しいところですので、なかなか見分けが付きにくいのですが。

結構よくいただくお問い合わせに、「自分でいろいろいじってみたけど結局データは戻らなかった。
データ復旧の専門店ならここから何とかなるのではと思って問い合わせた」というものがあります。
確かにデータ復旧の専門店なら何とかなるケースもありますが、上書きされた状態のものはお手上げです。
特に経験上ICレコーダーはシビアなところがあるため、数秒録音しただけでも復元できなくなる傾向があります。

じゃあ録音ボタンさえ押さなければ大丈夫なのかというと必ずしもそうではありません。
というのは、ICレコーダーの操作中、内部的に書き込みが発生することがあるからです。
データ復旧処理においては、このような自動的に発生する内部的な書き込みも悪影響となります。
そのため、データを復元したいと思ったらとにかく電源を切って操作しないのが一番です。