「HDDをスキャンして修復しますか?」
「リムーバブルディスクをスキャンして修復しますか?」

こんなメッセージが出て、外付HDDやUSBメモリ、SDカード等が使えなくなってしまうことがあります。
「修復しますか?」と言うのだから、まあ、大丈夫だろう…と考えて「はい」を選択したくなりますが、実行する前に少し考える時間を持つのをおすすめします。

検索すると、チェックディスクはエラーをチェックしたり修復するプログラムです、と出てきます。
なので、ああ、エラーを修復してくれるならいいじゃないかと実行したくなりますが、データが必要な場合、スキャンディスクやチェックディスクはやめておきましょう。

まず、チェックディスクは、媒体に負荷をかけるという面があります。そのため、外付HDDやUSBメモリ、SDカード等が壊れかけていた場合、その負荷により状況が悪化する可能性があります。

また、修復を実行すると「.chk」という拡張子のデータが作成されてしまいます。
データ復旧するためには、該当の媒体に書き込みせずに現状を保持するのが鉄則です。
上書きされてしまうと、本来復旧できたファイルも復旧できなくなってしまうことがあります。

そのため、チェックディスク・スキャンディスクは行わないようにしましょう。

持ち込まれた媒体の状況を確認すると、「.chk」という拡張子のデータが大量に作成されていたり、「新しいフォルダ」というフォルダが複数作成されていたりすることがよくあります。
とりあえず何とかならないかと操作したのだと推測されますが、データ領域がその分上書きされているのを見る度に、もったいないなと感じます。

トラブル発生時には、それ以上操作せずにデータ復旧の専門店に連絡するのがおすすめです。